chezabiのブログ

旅が好き。グルメもワインもポイントも。

悠久の風 ② その他の遺跡 バンテアイ・スレイ アンコール・トム

アンコールワットは19世紀末、フランス人によって発見されたといわれている。

ところが、実は、アンコールワットは意外にも古くから日本でも知られていたのだ。17世紀、仏教の聖地「祇園精舎」と信じられていたのがこの地。十字回廊西側の列柱には日本人初の訪問者・森本右近太夫のものとされる墨書跡もあり、驚きです。
その墨で書かれた文字も見ましたが、何が書いてあるのか解読不能でした。
     
アンコール遺跡の壁画は物語になっているものが多く、なぜかテカテカしているところがあります。信者だけでなく、観光客が触ったからでしょう。
その証拠に、アプサラなどの女性のおっぱい部分が一番テカテカ!

だいたい、この遺跡を守るのには一貫性がないのです。
現状維持と修復。どちらがいいのかはわからない。
生きている樹木は、この暑い地では成長が早く、その根の強さは遺跡を壊しかかっている!

     

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聖なる仏教寺院「プリヤ・カーン」の遺跡は大木の根の勢いで傾いているし、「タ・プロム」は巨大なスポアンが大蛇のように建物に絡みついている。
確実に近い将来この姿は変化し、最悪の場合は崩壊するだろう。

体力のある今の段階で行ってよかった。

二日目はアンコールの夜明け見学から始まった。
 プリヤ・カーン
 ニャック・ポアン
 東メボン
 プレ・ループ
 スラ・スラン
 タ・プローム
 タ・ケウ

階段が多く、疲れた。暑くて吐き気がした。
車に乗って涼しくなると回復してクメール料理店で食事をし、ホテルに戻ってシャワーを浴びて少し昼寝をして体力も復活だ。


     
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午後からは楽しみにしていた「東洋のモナリザ」で有名な
バンテアイ・スレイに向かった。

群を抜いた造形美で知られる「女の砦」という名の寺院。
建物全体を埋め尽くすように施された浮き彫り彫刻。細部まで見事に仕上げられたレリーフ。本当に素晴らしかった。

作家で後にフランスの文化大臣となる若きアンドレ・マルローがその美しさに引かれてこのラヴァター像を盗み出そうとし、その時のてんまつを元に1930年、小説「王道」を発表したのは有名なエピソードだ。

しかし、なぜか私たちだけだった。ここは有名な観光地なので、人がいないのは珍しいとブンさんが言っていた。


     
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夕方、プノン・バケンという丘に登った。
頂上には幅の狭い階段が続く遺跡があり、上るとシェムリアップ全体の密林が見渡せる。アンコールワットもわずかに塔の先が見える。
その他の遺跡はジャングルのなかに沈み、わからない。
帰りの山道は像専用道路を下った。(6時からは人も通行O.K )

     
     
まだ続くツアー...
夜はアプサラダンスのショーがついたタイ料理とベトナム料理も交ざったビュッフェだった。
アンコールビールを呑んだら疲れと眠気に襲われ、ちょっと辛かった。


     
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3日目はアンコール・トムへ

有名なバイヨンの四面仏(たくさん並んでいる)
象のテラス
ライ王のテラス(三島由紀夫の小説で有名)